無光触媒とは

【無光触媒とは】

無光触媒は、光(紫外線や可視光)を必要とせず、空気中の酸素や水分と反応して活性酸素を発生させることで、抗菌・消臭・防汚などの効果を発揮する次世代のコーティング剤です。室内や暗所でも24時間働き続けるのが特徴です。

【主な効果と仕組み】

無光触媒の主成分はリン酸チタニアと呼ばれる物質です。このリン酸チタニアと、悪臭成分や菌が結合すると、分解・無毒化されるという仕組みで効果を発揮します。光を必要とせず、空気中の水分を取り込む酸化還元作用によって触媒反応が起こると考えられています。
• 抗菌・抗ウイルス:細菌やウイルスの細胞膜を破壊して無害化
• 消臭:アンモニア、硫化水素、酢酸などの臭い成分を分解
• 防カビ・防汚:カビ胞子や汚れの付着を防止
• シックハウス対策:ホルムアルデヒドなどの有害物質も分解

リン酸チタニア化合物の効果・効能

抗ウイルスと抗菌の違い

【主な使用例】

• 住宅:トイレ、浴室、壁紙、エアコン内部などの消臭・抗菌対策。
• 公共施設:病院、保育園、介護施設などの衛生管理。
• 交通機関:車両内の手すりや座席の抗菌・防臭。
• 商業施設:飲食店の厨房やテーブル、ドアノブなど。

【無光触媒の特性とメリット】

• 光が不要:紫外線や可視光がなくても反応するため、暗い室内や地下空間でも効果を発揮します。
• 抗菌・消臭・防汚効果:空気中の水分と酸素を利用して、活性酸素を生成し、菌や臭いの元を分解します。
• コーティング後も無色透明:見た目に影響せず、インテリアや素材の風合いを損ないません。
• 長期間持続:効果は3〜5年、場所によってはそれ以上持続することもあります。
• 安全性が高い:リン酸チタニアなどの無機成分を使用しており、人体や環境への影響が少ないとされています。

 

特性

光触媒

無光触媒

必要な光

紫外線(1000ルクス以上)

不要(暗所でも反応)

施工後の見た目

乳白色に着色することがある

無色透明

効果の持続期間

約1年

約3〜5年

コスト

高め

比較的安価

使用場所

屋外・窓際

室内・地下・暗所